Messageメッセージ

平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
ファイン株式会社は、2022年10月25日に創立50周年を迎えます。

これもひとえに、お得意先様やお取引先様を始めとするご関係の皆様のご支援の賜物と心よりお礼申し上げます。

1948年に戦後の生活必需品であったローソク製造の組織から始まり、どなたにも等しく口腔ケアができるようにと、既存の常識にとらわれない形状や製造方法で歯ブラシの事業に取り組んでまいりました。

創立50周年を迎えるにあたり、世界中がコロナ後の幕開けに期待を膨らませつつも不安を抱えているご時世です。近年目まぐるしく変化する情勢に対応しながらも、創業当時のように皆さまの灯火となりますよう、より一層新たな価値を創造する企業を目指します。

今後ともなお一層のご指導・ご鞭撻を賜りますようお願いいたします。

ファイン株式会社代表取締役社長 清水直子

Historyファイン50周年の歩み

  • 1949

    歯ブラシの製造を開始

    会長の大叔父・故若松誠造が、大阪市で1948年に前身の会社であるローソクメーカーを創業。1958年に「ファイン」ブランドで歯ブラシの製造を開始。1973年には、1代目である社長の父・故清水益男が東京で現在の歯ブラシメーカーとして分離独立した。「ファイン歯ブラシ」は、60年たった今も愛され続けている。

  • 1996

    ベビー、介護分野の製造スタート

    2代目である清水和恵(社長の母・現会長)の時代には、独自のアイディアで数々のヒット商品を開発し、自社オリジナル商品づくりの基礎造りとなった。特に先駆けとなったベビー業界初のベビー向けリング型歯ブラシは、安全性が認められグッドデザイン賞を受賞。1997年には、介護を必要とされる方が「自分でできることを増やす」を目的とした自助具が誕生。改革を意味するRevolutionから、「レボシリーズ」と命名した。同シリーズからはUコップ、ソックスサポート、レボグリップなど様々な商品を展開した。その他、歯科向けの歯にやさしいシュガーレスグミなどもこの時代に生まれた。

  • 1998

    環境にやさしい歯ブラシ「エコット」誕生

    1995年当時、歯ブラシは燃えないゴミとして埋め立てられていたことから、プラスチックによる環境汚染をどうにかできないかと考えたことがきっかけで、生分解性樹脂を使った歯ブラシ「エコット」を開発。2000年には、エコキャリー、エコペア、トラベルキッド、ポケットミニなど、エコ商品を展開する「エパック:21シリーズ」が誕生した。

  • 2001

    介護用品を続々開発

    ケアをする人も、される人もちょっとした不安を安心に変えられたら、という想いから、吸引器を活用した介護用吸引歯ブラシ、お口が開きにくい方でもお口の中の状態を見やすくする照明開口器を開発。さらに、握力の弱い方でも簡単に持てる、軽くて曲げやすいチタン製のスプーン、フォークもレボシリーズとして展開。これらの商品は現在も施設やご家庭で幅広く使われている。

  • 2008

    「FINEeco41 竹の歯ブラシ」発売

    1998年に発売した生分解性樹脂の歯ブラシは、やっとの思いで製品化したものの、割れてしまったり、耐熱温度が低かったりと問題が多く、開発を一時中止するまで追い込まれた。そんなとき、化学物質過敏症の方から「どうか販売をやめないで下さい」という切実な声が届いた。このことをきっかけに、試行錯誤を重ね、竹の粉末と植物を原料とした生分解性樹脂を配合した土に還る「FINEeco41 竹の歯ブラシ」が誕生した。2021年には、新ブランド「MEGURU 竹の歯ブラシ」にリニューアルし、より地球と人にやさしい商品へと生まれ変わった。

  • 2014

    「レボ UコップW」グッドデザイン賞受賞

    3代目清水直子が社長に就任してからは、誰もが使いやすい介護や医療の要素を付加した商品づくりへとシフト。介護分野では、むせずに飲めるよう設計された「Uコップ」が両手でカップを持てる「レボ UコップW」へパワーアップ。使う人のことを考えた機能性やデザイン性が認められ、第28回「中小企業優秀新技術・新製品賞」奨励賞、2014年度のグッドデザイン賞を受賞した。

  • 2021

    樹脂工場設立

    植物を粉砕して樹脂を作る名張工場を新設。竹の歯ブラシの原料には、伊賀工場に隣接する竹林を整備する際に出る間伐材を使用している。その竹を粉砕して溶かし、樹脂にする過程まで自社工場で可能となった。竹以外にも様々な植物資源を樹脂にすることができるので、今後植物素材を利活用した商品の開発へとつなげていく。

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